中小企業診断士の相談業務ってどんな感じ?
どうも、中卒中小企業診断士のキタです。
僕は2020年に公的機関3箇所から相談員としての定期的な仕事をいただくことが出来ました。
それぞれの公的機関で週1回の担当なので、週に3日ほど相談窓口させていただいている感じですね。
本記事は中小企業診断士としての2020年の経営相談業務がどのようなものだったか、僕の経験をもとに説明させていただきます。
相談内容はどんなものが多い?
僕が担当した2020年の相談窓口に来られた方の相談内容を件数の多い順に並べると以下のとおりです。
①補助金の相談
②創業の相談
③経営全般の相談
僕は県内の別々の地域3箇所で相談業務を担当しています。
地域ごとに相談内容に若干のクセはありますが、すべての地域で中小企業診断士が求められる相談内容は上記の順番で件数が多かったです。
①補助金の相談
2020年の相談で圧倒的に多かったのは補助金の相談です。
2020年はコロナ禍ということもありコロナ対策に使える補助金が数多く出たため、それを利用したいという方の相談が大半を占めた形でした。
具体的には小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型や県独自の補助金等の相談が多かったですね。
アドバイスの内容は補助金申請に必要となる計画書の書き方の説明や添削がメインでした。
これから中小企業診断士として相談員デビューされる方は、最低限採択される補助金の計画書を自分で書けるようになっておく必要があると思います。
自分が書けなかったら、補助金の相談に来られた方に良いアドバイスをするのは難しいのではないかなと思います。
計画書を必要とする補助金の中で最も利用されているのは小規模事業者持続化補助金だと思います。
まずはここだけでも押さえておくと安心だと思います。
小規模事業者持続化補助金計画書の書き方はこちら。
また難易度が高いものづくり補助金等の相談が来た場合は、事業者さん自身で書いた計画書を持ち込んでいただければ添削等のアドバイスはしていますが、基本的にはプロに頼んで有償で支援してもらったほうが安心ではないかと案内しています。
難易度の高い補助金は事業者さんがよほど計画書作成に慣れていないかぎり、無料相談の範囲で採択される計画書に仕上げるのは困難かなと感じています。
②創業の相談
次に多かったのが創業相談でした。
具体的な内容は日本政策金融公庫の創業融資の申請に必要となる創業計画書の書き方をアドバイスすることが多いです。
創業計画書の書き方や創業融資等の制度は日本政策金融公庫のHPで確認出来ますので、こちらも勉強しておいて損はないかと思います。
基本的な考え方は以下の日本政策金融公庫HP内にある創業の手引がわかりやすいかと思います。
コロナ禍でも意外と多かった創業相談。
創業の動機は「良い居抜き物件が出たので」という内容が非常に多かったのですが、今まで出ていなかった居抜き物件が出ているということは廃業している人が多いということですよね。
廃業したところと似たようなビジネスをコロナ禍で始めることは、非常にリスクが高いことだと思うのですが、ここを甘く考えている人も多い印象です。
創業相談に来られた方が明らかにリスクの高い計画を考えられているようだったら、リスクを説明してもう一度しっかりと考えてもらうようにするのも創業相談では重要なことかなと思っています。
③経営全般の相談
僕は相談員を担当する前は経営全般の相談が多いのだろうと思っていましたが2020年は意外と経営全般の相談業務は意外と少なかったです。
数は多くなかったですが、たまにある経営全般の相談では、やはり相談内容が多様ですので臨機応変な対応が求められました。
これまで相談を受けたことのない内容の相談も多く、正解の回答が分からないということもよくあります。
僕の場合、内容が分からない場合は色々と教えてもらうスタンスでヒアリングを行って、自分が出来るアドバイスを探すことが多いかもしれません。
また事業さんも僕も分からないことなんかは、その場でネットを使って調べてネットに書いてある内容を説明したり、相談の内容に詳しい他の専門家や他の相談窓口を紹介したりすることもあります。
最後に
いかがでしょうか?
今回の記事では僕が2020年に担当した専門家の相談窓口業務をざっくりとまとめてみました。
本記事で中小企業診断士の相談業務ってどんなものか分からないという人に、少しでもイメージを掴んでもらえたら幸いです。