実務経験が全く無い状態で中小企業診断士としていきなり独立できる?
どうも、中卒中小企業診断士のキタです。
今回は、実務経験も実績も仕事のノウハウも何もない状態で、中小企業診断士の資格取得後にいきなり独立開業した僕の体験談をお伝えします。
結論から言うと僕の場合は運が相当良かったので、なんとか1年目から独立中小企業診断士としての軌道に乗れたという感じです。
今になって思うことですが、やはり仕事が全くできない状態での独立は運の要素も大きいのではないかと思います。
逆に一つでも仕事が出来るようになってしまえば、新しい仕事に挑戦する機会も増えてくるので、そこからは真摯に仕事に取り組んでいけば軌道に乗れるかと思います。
実務経験やノウハウがない状態の筆者
ここで、僕の経歴を少し紹介させていただきます。
僕は最終学歴が中卒で中小企業診断士として独立するまでは、港湾工事を行う潜水士をしていました。
イメージとしては海の中で土木作業をしている感じです。
それ以外には、本業が暇な時は陸の土木工事系のアルバイト等もしていました。
前職の仕事内容から分かっていただけるかと思いますが、中小企業診断士の仕事で使える技術・ノウハウは皆無です。
中小企業診断士風にいうと、シナジーが全くない状態ですね。
当然、中小企業診断士の仕事がどんなものかも全く分かっていませんでした。
なぜ仕事も分からないのにいきなり独立したのか?
仕事も分からないのに、いきなり独立は無謀ですよね。僕もそう思います。
なぜ、いきなり独立することになったかというと、運良く良い先輩の中小企業診断士に出会うことが出来たためです。
ここがなければ今頃どうなっていたかは正直分かりません。
先輩の中小企業診断士から仕事を教えてもらい、多くの仕事を紹介してもらえたので徐々に仕事を覚え、現在は簡単な仕事はそれなりに出来るようになっています。
僕も最初は潜水士の仕事をしながら副業として少しずつ仕事を覚えていければ良いかと思っていましたが、仕事を教えてもらえる環境に飛び込めたことで独立開業という選択をすることが出来たという形です。
仕事が出来ない状態からの独立を成功させるコツ
多くの独立中小企業診断士の方は、これまでの仕事の経験を活かして仕事に結びつけていけるのではないかと思います。
しかし僕のように前職の仕事経験が活かせない人もおられるかと思いますので、そういった方の参考になりそうな、僕がやってきた行動を紹介していきます。
①いろいろな人に会う
僕は中小企業診断士の資格を取得する前から、たまにですが社会勉強のつもりで異業種交流会などに参加していました。
そこから仕事につながったということは多くはありませんが、様々な方と知り合うのは勉強になりますし、コミュニケーション能力を高める練習にもなって良かったと思っています。
前述の先輩中小企業診断士との出会いも、人に会う行動を積極的に行った結果だったりします。
中小企業診断士の資格を取得したら最低限、中小企業診断士協会の行事には積極的に参加したほうが良いと思います。
ただ協会に所属して行事に参加していれば、すぐに良い縁に巡り会えるかは運次第かなとも思います。
②創業スクール・創業塾に参加する
僕は中小企業診断士として独立した年に、商工会議所が主催する創業スクールに受講者として参加しています。
創業スクール等の講師は、中小企業診断士の方が務められていることが多く、ここは良い人脈になり得るのではないでしょうか。
中小企業診断士で創業スクールを受講したという人は、僕の県ではおそらくいないだろうと言われたうえで参加した創業スクールでしたが参加して良かったと思っています。
僕の場合は現在、創業スクールを主催していた公的機関から、その時の縁で安定的な仕事をいただけています。
また、学ぼうと思えば創業スクール等の講師のノウハウを学ぶことも出来ますよね。
僕も実際に自分が創業スクールで学んだことを基に創業スクール等の講師もさせていただいています。
③専門家の無料相談を利用してみる
これもやっている人はあまりいないかもしれませんが、商工会議所や商工会・よろず支援拠点等の公的機関が行っている無料相談に仕事内容を聞きに行くという方法もあります。
僕も過去に、補助金の計画書や経営革新計画の書き方や考え方等を教えてもらいにいったことがあります。
僕が相談に行った窓口は、どの先生も優しく相談に乗ってくれました。
中小企業診断士の仕事って需要ある?
ネットなどで中小企業診断士を調べていると、中小企業診断士は独占業務がないため仕事がないのでは?という内容を見かけます。
今、僕が中小企業診断士として仕事をしていて思うことは、仕事は今でも十分多いし、これからどんどん需要も増えてくるのではないかと思っています。
公的機関等は積極的に中小企業診断士を使おうとしてくれていますし、実質独占業務みたいな仕事もあったりしますからね。
独立2年目の僕ですら、仕事を受けきれずに断ってしまうこともあるぐらいなので条件さえ気にしなければ仕事は多いと思います。
2020年は特にコロナの影響で補助金関係の仕事が多かったこともあるかもしれませんが、2021年以降も経済産業省の予算案等を見れば忙しくなりそうな予感です。
また今後、コロナの緊急融資を受けている企業の多くが借り入れ返済で経営状況が厳しくなるのではないかと感じています。
そのようなときに、経営の立て直し等を支援できるような中小企業診断士は必要とされるのではないでしょうか。
さいごに
いかがでしょうか?
実務経験が全く無い状態で中小企業診断士として独立する場合、最初の仕事を取って仕事を覚えるまでが最初のハードルだと思います。
ですがここさえクリアしてしまえば、覚えた仕事を応用してどんどん新しいことに挑戦していけるようになると思います。
本記事が独立を中小企業診断士として独立を目指す方の参考になれば幸いです。