その仕事はコンサルティングじゃなくて、ただの作業になってないですか?

作業のイメージ コンサルティング

その仕事はコンサルティングじゃなくて、ただの作業になってないですか?

どうも中卒中小企業診断士のキタです。

今回のタイトルは、僕が普段お世話になっている先輩に言われた一言です。

僕はこの一言を言われる前は、知らず識らずのうちに作業的な仕事になっていたと思っています。

今回の記事は、僕のように作業的な仕事をしてしまわないためのヒントになればと思います。

相談業務が作業になっていた

僕は、2020年から新型コロナウイルス対策の補助金申請相談がメインの相談窓口を担当しています。

仕事内容は、補助金の審査で採択される(合格する)計画書を作るアドバイスをすることが主な業務です。

窓口に相談に来られる方が求めることは、補助金を受け取ることです。

僕が行っていた仕事は相談者が持ってこられた補助金の計画書を確認して、計画書の審査で重要な部分を説明したのちに、書き方のアドバイスをしていました。

おそらく求められている仕事は補助金の採択率を上げることなので、その仕事内容でも問題はないのだと思います。

しかし、しばらく仕事をしていると自分がやっている仕事はコンサルタントというよりも、補助金屋さんみたいになっているなと感じるようになっていました。

そのことを先輩に話したところ、「その仕事はコンサルティングじゃなくて、ただの作業になってないですか?」言われ、続いて「補助金の相談の中で事業者さんの経営課題を見つけて、課題に気づいていないようなら課題と解決方法に気づいてもらうようにしてみては?」と言われたんです。

僕はその話を聞いて以降、事業者さんがやりたいと考えている補助金の対象になる取り組み以外でも、効果的だと思う施策を提案してみるようになりました。

すんなりと受け入れられることばかりではありませんが、こうしていくことで徐々に提案の質も高まっているのようなに感じています。

こうやって求められる以上の価値を提供することで、ただの作業から脱却してコンサルタントらしい仕事になっていくのではないかと考えています。

ウォンツにとらわれずにニーズを満たすことが大切

そもそも補助金の相談に来られる事業者さんの本当の目的(ニーズ)は、より良い経営を実現することです。

補助金はより良い経営を実現するための一つの手段(ウォンツ)でしかないわけですね。

でも相談に来られるかたの相談内容は、いかにも目的が補助金を受給することの用に感じてしまうのです。

これは他の仕事でも、似たようなことはあるかと思います。

例えばあなたがスポーツジムの運営をしていて、通っている男性がいるとします。

男性は体を鍛えたいからジムに来ているわけですが、それは手段(ウォンツ)であって目的(ニーズ)は別にありますよね。

「モテたい」「健康を維持したい」「自分の限界に挑戦したい」など体を鍛える目的は様々です。

「モテたい人」には追加で脱毛などのエステを、「健康を維持したい人」には健康に良いサプリを、「自分の限界に挑戦したい人」にはプロのトレーナーをつけること等を、提案すればより高い付加価値を提供できるかもしれません。

他には、あなたが製造機械メーカーの営業マンだったとして、お客さんがボトルネック工程に機械を導入して稼働率を上げたいと相談してきた場合。

言われた機械を導入するだけでなく、その機械を導入すれば次は何処にボトルネックが発生するかをヒアリングすれば、もしかしたら次のボトルネックを解消出来る機械設備も同時に導入してもらえるかもしれません。

さいごに

このように言われたことだけに対応するのではなく、自分が提供できる価値を提案する意識を持つことができれば、ただの作業ではない良い仕事をにつながっていくのではないでしょうか?

僕も油断したらすぐに、言われたことだけをこなすような仕事をしてしまうので気を付けながら日々精進していきたいと思います。

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