今から感染症対策しても意味ないってホント?
どうも中卒中小企業診断士のキタです。
この記事では新型コロナウイルス終息後も、企業の経営に与え続ける影響について考えを記したものです。
僕は中小企業診断士として、コロナ対策の経営相談窓口を担当しています。
窓口ではコロナ対策の補助金申請の相談がかなり多いのですが、そこで感じていることがあります。
皆さん補助金をもらうことに関心はあるのですが、感染症対策に対してはそんなに深く考えていない事業者さんが結構多いように感じるんですよね。
皆さん2021年にはワクチンが普及してコロナは終息するから、感染症対策を頑張っても無駄になると考えているんでしょうか?
そういう僕も最近までは、2021年にはワクチンが普及してコロナは終息するから、今さえなんとか乗り切れば大丈夫だろうと思ってたんですよね。
今から感染症対策しても無駄にはならない
例えば、2021年の夏までにワクチンが普及して感染拡大も収まって、オリンピックも無事開催されるとします。
理想的な未来ですね。
そうなったときに、今行っている感染症対策って無駄になると思いますか?
もうコロナの感染は拡大しないのだから、無駄になるだろうと考える方もおられるかと思います。
しかし、よく考えてみてください。
新型コロナが出てくる前も、毎年冬になって空気が乾燥してきたらインフルエンザって広まっていましたよね?
ということは、今後は冬になればインフルエンザに加えて、コロナもそれなりに広まる可能性が高いのではないでしょうか?
でもコロナが広がるとしても、ワクチンや治療薬が普及していればそんなに大きな感染拡大とはならないような気もします。
しかし、ここで重要なのは、多くの人の心理です。
過去にこれだけ大きな影響を与えたコロナがまた広がり始めれば、まず間違いなくメディアは報道します。
そして感染拡大の情報を知った人の中に、過剰に反応する人がそれなりの人数でてくる可能性が高いのではないかと思います。
そうなった際には、今ほどではないにしてもまた自粛ムードなってくる可能性も高いのではないでしょうか?
さて、
また自粛ムードになったとしたら、その時に利用してもらいやすいお店ってどんなお店でしょうか?
従業員が働きたいと思う企業はどんな企業でしょうか?
そのあたりまで考えて感染症対策をしていくかどうかの意思決定していただければと思います。
ワクチンや治療薬で、コロナが人命に及ぼす影響は小さくなるかもしれません。
しかし、コロナが皆さんに与えたトラウマのような心理的影響は、長く残ってしまうのではないかと考えてしまいます。