失敗しない起業・独立・開業

コンサルティング

どうも中卒中小企業診断士のキタです。

中卒・高卒などの低学歴からでも逆転が狙える方法として事業を始めるという選択肢があります。

本記事では、これまで相談窓口で延べ500人以上の相談に乗ってきた内容をもとに、起業、独立、開業を考えている方の失敗の確率を下げられるノウハウについてお伝えできればと思います。

お客さんのニーズがあるかをしっかりと意識する

まず事業を行う上で最も意識してもらいたいことはまずターゲットを設定して、あなたが提供する商品やサービスに対してお客さんがお金を払ってでも利用したいと思ってくれるかどうかをしっかりと考えてみてください。

特に周囲にライバルがいない商品やサービスを思いついて、その商品・サービスで事業を開始しようとしているときは要注意です。

その事業は他の人も考えていたけど、ターゲットに対してニーズがないからやっていないだけという可能性が高いです。ブルーオーシャンを見つけたと思ったけど、そこには魚が全然いないみたいな状況ですね。

また世の中にまだ多く出回っていないような新規性の高いビジネスも成功しやすい仕組みが整っていないため非常にハイリスクです。新規性の高いビジネスはよほど資金に余裕がある場合でない限りはやめておいた方が無難だと思います。

自己資金を貯めておく

当たり前のことにはなりますが、自己資金はあればあるほど事業の成功率は高まります。また資金が多ければ多いほど事業を素早く拡大することも可能となります。ちなみに創業時の困りごと第1位が資金不足だったりします。

事業をご自身で始められる場合、雇われている状態と違って安定した収入の保証はありません。全てが自己責任となる創業では、計画的に資金を管理できる能力は最重要となります。

これまでの相談窓口での相談の傾向として、創業時に自己資金がない方は計画的に資金管理をすることが苦手な方が多い印象です。自己資金が少ない状況での創業はリスクが高くなってしまうので、今の状態で創業しても大丈夫か一度、再考してみることをお勧めします。

中にはお金を借りて創業ということを考えられる方もおられるかもしれませんが、一般的な金融機関の創業時の融資では、自己資金を計画的に積み立てているかどうかを最重要項目として審査されますのでやはり自己資金が重要となります。
(消費者金融等からの借入であれば資金を調達できるかもしれませんが、利息がかなり高いことと消費者金融の借入があると銀行からの資金調達がほぼ不可能になるので創業資金で消費者金融の利用は絶対にやめてください。)

ただ、自己資金が少ない状況でもリスクの少ない創業の仕方もありますので、そのあたりは後ほど説明させていただきます。

固定費の少ない事業を検討する

失敗しない創業するうえで最もお勧めしたいこととしては、固定費の少ない事業でスタートすることです。

固定費が少なければ、自己資金が少なくてもリスクはかなり低くなります。固定費が無ければ最悪生活費が苦しくなった場合でも別のアルバイトをしながら事業を続けるなどの選択をすることが可能です。

固定費を抑えるという意味では創業初期は会社設立もやめておいた方が良いです。会社を設立すれば利益が出なくても固定的法人税の支払いが発生するほか、税理士さんへの費用支払いも必要になってくるため少なく抑えても年間30万円以上の固定費が発生するようになるかと思います。

固定費が少ない事業としては、個人事業主・フリーランスでパソコン1台あればできる事業などが当てはまるかと思います。

まずは副業から始めてみる

厳密に言えば創業ではないかもしれませんが、リスクを抑えるという意味では、まずは副業でやってみるというのは良いかと思います。

会社の給料などの安定収入を確保しながら、自分がやりたい仕事に挑戦できるのは魅力ですよね。

注意点としては、会社が副業を禁止していないことが条件になりますので、お勤めの会社は副業が可能かどうかをしっかりと確認しておくことが大切です。

副業でも所得が一定を超えると確定申告が必要になりますのでその点も注意してください。

事業の経験を積んでおく

事業を開始する上では、自身が経験したことのある分野で創業することが重要です。
これまで長年してきた仕事が、創業する仕事と同業種であれば理想的です。

ちなみに金融機関の創業融資での重要審査項目第2位は過去の経験実績だったりします。

創業する仕事と同業種であれば良いですが、これまでしたことのない仕事で創業を検討されている方は、これからしっかりと事業の経験を積んで創業に備えていく必要があるかと思います。

経験を積む方法としては、同じ業種の会社に勤める、副業で実績を積むなどになるかと思いますが、そもそも未経験であれば同じ業種に雇ってもらうことや、仕事を発注してもらうことが難しいかもしれません。

遠回りかもしれませんが、まずは職業訓練校やフリーランス向けの技術を学べるスクール、独立につながる資格取得等で仕事を受けられる準備をしていくことも検討すると良いかと思います。

もし、やりたい仕事に精通した人との人脈がある場合などは、お手伝いなどをしながら仕事を教えてもらったり、仕事を紹介してもらったりなどのショートカットが狙えるかもしれません。
そういった人脈がある場合は積極的にアプローチしていくのはお勧めです。

同業他社との違いを意識しておく

事業を始める場合は、同じ商圏に自分よりも業歴の長い同業者がいるのが普通です。
そんな中でこれまで事業を行ってきた同業者ではなく、新規参入してきたあなたをお客さんが選ぶ理由を明確にすることは非常に重要です。
いわゆる差別化というやつですね。

差別化が出来ずに失敗する例としては、安売りできる理由がないにも関わらず価格の安さだけで違いを出そうとするケースなどがあります。

価格の安さでは、大量仕入・大量生産、機械化による効率化、マニュアル整備で人件費を抑える等の取組を徹底している企業には太刀打ちできませんよね。

違いを出すためには、あなたがこれまでの人生で培ってきたこと、得意なこと等を活かしてお客さんに選んでもらえることを考えてみてください。

それを同じ商圏のライバルと比較して違いが出せそうだったらうまくいく可能性は高いです。

差別化では「あなただから出来ること」で違いを出していくことが大切です。

見込み顧客を作ったうえで事業をスタートする

相談窓口では創業後に集客で苦戦しているという相談をよく受けます。
そういった方の特徴としては、見込み顧客もしくはお客さんを紹介してくれる人とのつながりが弱いというケースがかなり多いです。

逆にうまくいっている方の場合は、人脈が豊富であったり、顔が広い経営者との人脈を持っていたり、事業に関係するSNSのフォロワーが多かったりなどの、お客さん候補が沢山いるという特徴がみられます。

人脈の形成は事業を始める前から取り組んでいけますので、少しずつでも創業に向けて取り組んでいくことがお勧めです。

今であれば、開始予定の事業に関する内容でSNSを運用してでフォロワーを増やしていくのが特にお勧めです。

SNSの運用ノウハウは創業後にも大きな武器になると思います。

コミュニケーション能力を鍛えておく

ビジネスでは人脈が重要をいう内容をお伝えしましたが、人脈を形成する上ではコミュニケーション能力が高いと有利ですよね。

昔は良い商品・サービスを提供していれば、黙っていてもお客さんが来るみたいな時代もあったかもしれません。

しかし今は世の中に良いものなんて山のようにある時代です。

今は商品・サービスの品質だけでなく、人の魅力を組み合わせてお客さんに選んでもらうということが非常に重要になっています。

コミュニケーション能力は意識して鍛えていけば能力を高めていくことは可能です。

いろいろ鍛え方はありますが、基本的には相手に興味関心を持つように意識して、相手の良いところをひたすら探し続けるということをしていたらコミュニケーションが円滑になってくると思います。

まとめ

起業は低学歴からでも逆転が狙える方法ではありますが、独立すれば全て自己責任となることについても覚悟が必要です。

独立は会社等に雇われ続けるよりも、やはりリスクが高くなってしまうため事前準備をしっかりと行って少しでも成功確率を高めていくことが大切です。

本記事が皆様の起業の成功に貢献できれば幸いです。

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